秋田アグリフロンティア育成研修
秋田アグリフロンティア育成研修とは
秋田県の次世代を担う農業者となることを目標とする方に向けて、
県と市町村とが連携し、農業経営に必要な基礎的知識・技術の習得を
手厚くサポートする研修制度です。
地域農業の優れた担い手を育成することを目的とし、
様々な専門家と一緒にトップクラスの学習ができる
秋田県独自の研修です。
研修の魅力
秋田アグリフロンティア育成研修ならではの研修しやすい魅力がたくさん!
プロから学べる
トップクラスの知識と技術
様々な講師を招き、その道のプロ からしっかり学ぶことができます
試験場コースでは
さらに知識を深められる!
学びたい品目の知識を広げ
理解を深めることができます
先進農家コースでは
独立に向けて実践できる!
就農予定地域に馴染みながら 実践的な技術を学べます
関係機関が伴走支援
各機関が様々な視点から
一緒に考えサポートします
先輩農家が相談相手
就農地域の先輩農家が、就農に
関する不安を減らすべく助言します
フロンティア研修の選択可能コース
受講する講義の内容は共通で、実習場所が異なる2つのコースがあります。
希望品種がある方におすすめ!
試験場コース
研修品目を専門とする研究員が基礎的技術・先進的技術を指導します。また、プロジェクト研修では、就農時に想定される課題の解決に取り組みます。
非農家や移住におすすめ!
先進農家コース
地域で活躍する先進農家が、培った技術や経営ノウハウを実践的に指導します。また、地域で農業の担い手として活動することで、農地確保など就農準備を進められます。
カリキュラム
事業計画 | 農業技術 | 経営・財務 | 流通販売 | その他 |
1年次 | 事業計画基礎 (就農準備基礎講座) | 農業基礎 | 病害虫・雑草防除 (就農準備基礎講座) | 農業簿記基礎 | 流通販売基礎 | 多様な担い手視察 |
事業計画策定 | 作物栽培基礎 | 土づくり (就農準備基礎講座) | パソコン簿記 | フードデザイン | 労働安全衛生 | |
農地確保 | 野菜栽培基礎 | 鳥獣害の現状と対策 | 原価計算 | マナー講座 | ||
営農相談 | 花き栽培基礎 | 短期実習 | 税務 | |||
果樹栽培基礎 | 長期実習 | パソコン営農管理 | ||||
畜産基礎 | 農業機械操作・ 安全管理(基礎) | リスク管理 (保険等) |
事業計画 | 農業技術 | 経営・財務 | 公開聴講 | 自己研鑽 | 流通販売 |
2年次 | 事業計画実践 | 農業基礎 | 病害虫・雑草防除 (農業経営者研修) | パソコン簿記 | 経営管理 | GAP講習 | 大特作業講習 | 販路開拓 |
労務管理 | 作物栽培実践 | 土づくり (就農準備基礎講座) | 財務管理 | 農業経営 | 家畜人工授精師 | 土壌医検定 | 海外に 視野を広げる | |
事業承継 | 野菜栽培実践 | 鳥獣害の現状と対策 | 税務 | 商品開発・加工 | 家畜受精卵移植師 | 食品表示検定講習 | その他 | |
花き栽培実践 | 長期実習 | パソコン営農管理 | 家畜商 | 農業近代化 ゼミナール | 多様な担い手視察 | |||
果樹栽培実践 | プロジェクト研修 | 大型特殊 自動車免許 | 労働安全衛生 | |||||
農業機械操作・ 安全管理(実践) |
▼ 研修専攻と研修場所
研修専攻 | 作物 | 野菜 | 花き | 果樹 | 畜産 | 先進農家 |
実習研修場所 | 農業試験場 | 果樹試験場/果樹試験場天王分場/ かづの果樹センター | 畜産試験場 | 県内農業士等 |
研修内容の詳細は下記をダウンロードしご確認ください
主な講師のご紹介
外
部
講
師
首都圏バイヤー
農・食に関する情報発信やプロデュース、農家・飲食店向けの相談窓口・コンサルタント事業などを行う専門家が、流通・販売に関する講義や演習を行います。
金融機関
日本政策金融公庫秋田支店
秋田銀行営業支援部
融資機関の立場から、事業計画を作成するにあたっての収支シミュレーションや投資のタイミングを判断するための知識習得の講義を行います。
専門家
中小企業診断士
会計、経営、生産管理、店舗運営、IT、中小企業政策などについての幅広い知識を持ち、経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。
労務管理や事業承継、リスク管理などの講義を行います。
農
業
関
係
機
関
秋田県農業機械化協会
農業機械化及び整備流通の適正化、農作業事故防止の推進を行う機関です。
基本的な操作と作業安全についての講義と、トラクターや刈払機の操作実習を行います。
研
究
機
関
秋田県立大学生物資源科学部
アグリイノベーション教育研究センターを設置し、スマート農業の技術を指導できる人材育成に取り組んでおり、スマート農機に関する講義や操作実習を指導します。
農
業
関
係
機
関
農業労働力サポートセンター
労働力の安定確保に関する方策を検討し、関係機関と連携しながら労働力確保に向けた取り組みを行う機関です。
労務管理について、雇用労働者受入に関する講義を行います。
研修終了後の成長イメージ
事業計画学習
自身が描く目標を見える化するため、約1か月間かけて事業計画と向き合います。
気候変動や災害、需要やニーズの変化などにも対応しながら経営ができる人材を目指します。
資格取得
自己研鑽研修の実施など、農業に必要な資格取得をサポートする体制を整えています。
トラクターなどの運転に必要となる大型特殊自動車免許は、自動車協会と連携し、研修生限定の割引制度があります。
充実したサポート体制
(※) 就農定着支援チーム
就農にあたり就農予定地の市町村、農業委員会、JA、地域振興局等から構成される「就農定着支援チーム」は、
様々な情報を有しており、研修生にとっての「よりどころ」となる存在です。
研修生は、1年目の段階から、この就農定着支援チームとの打合せを年に数回おこないます。
環境・設備紹介
研修品目として「作物」「野菜」「花き」を選択した方のメインの研修施設となる『農業試験場』は、
秋田空港から約10分ほどの距離にあります。
サテライト
授業システム
予備校のようなサテライト授業システムを用意しており、農業試験場以外で研修を行う研修生も参加しやすいようにオンライン参加ができる講座もあります。
研修生室
試験場コースを選択した方には各自の机を用意しているので、休憩や日報などの作業に使用できます。
試験圃場
農業試験場等の試験ほ場や施設で実習を行うため、設備が充実しています。
※農業試験場の敷地は49.2ha、うちほ場は26ha
果樹試験場は28.1ha、うちほ場は18.8ha
充実の
研究設備
農業試験場等は県の研究施設であるため、試験研究に必要な機械設備が整っています。プロジェクト研修でもデータ分析に活用出来ます。
研修の活用実態
様々な年齢の方が参加し、多様な品目を学習することができます。
研修生と卒業生の今
試験場コース / 野菜専攻 / 1年生
野菜を専攻しています。どの野菜をやるか決めずに様々な野菜を見させていただいたのですが、自分の知らないことばかりあってとても充実した研修になっています。新しい発見が数多くあるので、意欲を持って自分から参加していくことが大切だと思います。
将来は地元で力がある農家だと思ってもらえるようになりたいです。
試験場コース / 野菜専攻 / 2年生
営農計画が自分で営農していく時に特に大事になってくるかと思いますが、それに関して常に進捗を見ていただいてて、指摘だったりとか、こういう風にやっていけばいいよっていう風にアドバイスを細かく頂けて、すごくためになっています。
秋田県全体を引っ張っていけるような、食料全体に関われる農業者になっていければなと思ってます。
試験場コース/ 果樹専攻 / 2年生
農業の栽培の技術はもちろんですが、経営だったりとか農薬のことに関しても包括的に学べるのでそういったところがとても魅力的だなと思って参加させていただきました。座学だけではわからない実践的な技術を得られるのでとても参考になっています。
試験場コース / 果樹専攻 / 2年生
自分でこれから農業やっていきたい!という方は、知識だったり技術だったり繋がりだったり、いろんなものが必要になってくると思います。そういうものを得られる環境がこちらの研修にはあると考えて、頑張っています。
研修を終え、農家となった卒業生の方々の声はこちらからご覧ください
先輩農家の体験記 /
研修生の1週間
▼ 農業試験場で実施する専攻を選択した研修生の1週間の一例
時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
8:00 | 9:00 | 10:00 | 11:00 | 12:00 | 13:00 | 14:00 | 15:00 | 16:00 | 17:00 | 18:00 | 所属部で朝礼参加 | 休日 ※月1〜2回程度 水かけ当番あり ※プロジェクトの ための調査で 自主的に登校 | |||||
農業試験場研究員等の指導を受けながらトマトの定植作業 | 農業試験場研究員等の指導を受けながらキュウリ収穫・調整・調査 | 座学 「農業基礎」 の講義 | 農業試験場研究員等の指導を受けながらトマトの液肥施肥およびかん水 | 研修準備 | |||
座学 「農業機械操作・安全管理」の講義 | |||||||
昼休み | |||||||
指導を受けながらキュウリの病害虫防除作業 後片付け | 指導を受けながらトマトの支柱立て、誘引作業 後片付け | 座学 「農業簿記」 の講義 | 指導を受けながらアスパラガスをポットへ移植、作土の搬入作業 後片付け | 座学 「農業機械操作・安全管理」の講義 | |||
研究生室で日誌作成 帰宅 |
▼ 畜産試験場で実施する専攻を選択した研修生の1週間の一例
時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
8:00 | 9:00 | 10:00 | 11:00 | 12:00 | 13:00 | 14:00 | 15:00 | 16:00 | 17:00 | 18:00 | 所属部で朝礼参加 | 休日 ※月1〜2回程度 当番あり ※プロジェクトの ための調査で 自主的に登校 | |||||
畜産試験場研究員等の指導を受けながら給餌直腸検査、ボロ出し | 視察 家畜市場において、市場調査 | 座学 「農業基礎」 の講義 | 畜産試験場研究員等の指導を受けながら牛の体測、給餌 | 研修準備 | |||
座学 「農業機械操作・安全管理」の講義 | |||||||
昼休み | |||||||
指導を受けながら 午前の続き、牛の出荷 | 視察 家畜市場において、市場調査 | 座学 「農業簿記」 の講義 | 指導を受けながら ボロ出し、 直腸検査 | 座学 「農業機械操作・安全管理」の講義 | |||
研究生室で日誌作成 帰宅 |
募集スケジュール・募集要項
募集期間 | 8月1日~10月5日(令和7年度募集は、平日の募集期間とするため、8月1日から10月4日)まで |
項 目 | 概 要 |
募集期間 | 毎年8月1日(土日等の場合は翌日)から10月5日まで ※定員に満たない場合2次募集が行われます |
募集定員 | 20名程度(令和7年度は23名) ※コース、専攻ごとに募集人数が設定されています |
応募資格 | (1)~(3)の要件をすべて満たす方 (1)秋田県内で就農することが確実と見込まれる方 (2)就農予定時の年齢が、原則50歳未満である方 (3)開講式までに普通自動車免許の取得が確実である方 |
選考方法 | 11月上旬に農業試験場、果樹試験場、畜産試験場のいずれかで小論文及び面接試験を実施 |
受入合否の通知 | 11月下旬に通知 |
応募手続き | 就農予定地の市町村へ申請 ※事前に市町村と、就農予定地を所管する秋田県地域振興局農林部農業振興普及課への相談が必要 特に新規参入される方(非農家出身で、農地の取得等により新たに農業経営を開始する者)は、秋田県内での農業体験等も求められます |
研修期間 | 2年間(4月開始、翌々年3月まで) |
研修場所 | 試験場コース:農業試験場、果樹試験場、畜産試験場 先進農家コース:就農予定居住地域の指導農業士等の営農地 |
研修費用 | 受講料無料 研修等の交通費・宿泊費、テキスト代及び資格試験に伴う費用は自己負担です |
その他 | 応募手続きや応募資格、研修場所等の詳細は、募集要項を御覧ください |
お申し込みには秋田県内での農業体験が必要になります!
「秋田型農業インターンシップ」をご利用いただくことも可能です
よくあるご質問
FAQ
研修について、よくあるご質問とその回答をまとめました。
Q1 就農するためには必ず農業研修を受けなければなりませんか
研修の受講は必須事項ではありませんが、農業経験や農業の基礎知識なく農業経営は成り立たないため、研修の受講をお勧めしています。
高校や大学で農業を学んだ方や、農業法人で働いた経験がある方でも、農業経営の実践的な知識や技術を身に付けるために研修を受講する方もいます。
Q2 農業未経験で、農業の知識も全くありませんが、研修についていけるでしょうか
秋田アグリフロンティア育成研修では、4月に農業の基礎講義を集中して行い、2年間の研修を円滑に受講する上で必要な基礎知識の習得を図っています。講義は専門用語の多用を避け、未経験の方にも分かりやすいよう工夫しており、研修生からは経験の有無にかかわらず理解度・満足度は高く評価されています。農業経験のなかった方も、現在順調に研修を進めています。心配な方は、見学やオープンキャンパスなど、講義に触れる機会がありますので、御利用ください。
Q3 研修施設や研修風景の見学は出来ますか
秋田アグリフロンティア育成研修の見学等は、秋田県農業研修センター(TEL018-881-3611)にお問い合わせください。
なお、市町村やJAが設置する研修施設も、体験会の実施や、見学等に応じている所が多いので、秋田県農業公社(TEL018-893-6212)にお問い合わせください。
Q4 先進農家コースで学ぶ場所は自分で希望できますか
就農予定の市町村が地域の農家を選定します。御本人の意向を聞きながら、研修後の農業経営に必要な技術等を学べる農家を選定します。
Q5 雇用就農希望ですが、研修の対象となりますか
対象になります。
ただし、研修の申し込み時に就農先の市町村を決めておく必要があります。
Q6 研修期間は1年間を希望していますが、可能ですか
研修期間は2年間です。秋田アグリフロンティア育成研修は、1年目に基礎的な内容を中心に学び、2年目に実践的な内容を学ぶことにより、農業経営者として育成するカリキュラムとしているため、2年間の受講が必須となります。なお、市町村やJAが設置する研修施設は、研修期間がそれぞれ異なります。
Q7 働きながら研修を受けたいのですが、対象となる研修はありますか
秋田アグリフロンティア育成研修は、働きながら受講することはできません(研修時間外のアルバイトは研修に支障のない範囲で可能です)。
なお、秋田県農業研修センターでは、誰でも受講可能な研修として、農業経営を開始するために必要な基礎知識等を学べる就農準備基礎講座を年4回程度開催しています。
Q8 稲作と野菜栽培の両方を学びたいのですが、複数の専攻を受講することは可能ですか
秋田アグリフロンティア育成研修は、受講できる専攻は一つです。コースと専攻は申込時点で決定している必要があるため、応募に先立ち、就農予定地を所管する秋田県地域振興局農林部農業振興普及課に相談のうえ、その指導を受けてください。なお、試験場コースの野菜専攻を選択した場合、研修品目はえだまめ、ねぎ、アスパラガス、トマト、きゅうり、すいかを学べますので、研修中に主力の品目を決定することになります。
Q9 夫婦で受講は可能ですか
可能です。
Q10 就農後の農地の確保について、研修の中で紹介してくれますか
秋田県農業研修センターでは直接農地を紹介することはできませんが、研修期間中の農地確保に向けて、就農定着支援チーム(県地域振興局や市町村、農業経営・就農支援センター等)と連携し、農地の確保に向けた活動を支援しています。
Q11 研修の募集期間はいつですか
8月1日~10月5日(令和7年度募集は、平日の募集期間とするため、8月1日から10月4日)までです。
Q12 申込手続きはどこで行えますか
就農予定地の市町村役場の担当課に応募書類を提出してください。
なお、応募に先立ち、就農予定地を所管する秋田県地域振興局農林部農業振興普及課に相談のうえ、その指導を受ける必要があります。これは、受講申請書に、就農形態や経営面積、経営内容、将来ビジョンなどを記入する欄があり、応募までに構想を明確にする必要があるためです。
就農予定地が未定の方は、秋田県農業経営・就農支援センターへ御相談ください。
また、応募手続きとして、秋田県内での農業体験が必要です。合わせてご相談ください。